予約保証サービスとは!グルメサイト各社が参入する、飲食店の予約保険!

無断キャンセル問題(ノーショー)は、依然として収まることがありません。

以前から潜在的にあった問題が、SNSにより明るみになったことで、無断キャンセルは今や社会問題に発展しています。

各所で対策が講じられていますが、結局のところ無断キャンセルに合わないための対策が多く、お店側が受けた被害に対してはこれといった対策がなされていませんでした

そんな中、飲食店を対象とした予約保証サービスを始める企業が増えてきています。

予約保険の登場によって、飲食店の対策はどのように変わるのか…。
各社が参入する予約保証サービスについて解説していきます。

飲食店なら必須?予約保証サービスとは

各社が飲食店向けの予約保証サービスの提供を開始していますが、まずはこの予約保険の仕組みについて解説していきましょう。

予約保証サービスの仕組みは、一般的ながん保険や生命保険などと同じです。
月額や年額の決められたお金を企業に支払うと、いざノーショーが起こった時に、被害額の全額(条件によっては一部の場合もあります)やお見舞金などが企業から支払われるというサービスです。

運営しているのは、グルメサイトや予約システムなどを提供している会社など、飲食店に関わる媒体を扱っている企業なので、飲食店が直面している問題をよく理解しており、被害の実態にあったサービスが多いのが特徴といえます。

後を絶たない『ノーショー(無連絡キャンセル)』への対策

これまで、ノーショーの対策としてあげられていたものは、基本的に被害を受けないためのものが主だった印象です。

しかし、いくら予約時に個人情報の確認を徹底したり、規約を作ったりしてもノーショーの根本的な対策にはならず、また被害を受けてしまったお店は結局泣き寝入りをすることが多いという矛盾が発生していました。

そのような中登場した予約保証サービスは、なかなか声を上げられないお店を救済してくれる画期的なサービスとして、注目を集めています。

SNSを利用するなど個人でも行える対策はあります。

しかし、より手堅く対策を行うなら、予約保証サービスを活用しましょう!

ノーショーも怖くない!補償金を補填

予約保証サービスは、今まであまり対策が進んでいなかった、被害を受けてしまったお店を対象としたサービスです。

無断キャンセルの被害を受けたときに損害賠償請求をしてお金を返してもらうには、相当な時間がかかるうえに、請求が通らない可能性があるというリスクを抱えることにもなります。

その点予約保証サービスに加入していれば、もしノーショーの被害にあってしまったときにも、リスクを抱えることなくある程度のまとまったお金を補填することができます

サービスを受けるためには、被害にあっていなくても一定の金額を企業に支払う必要があるため、無駄だと感じるオーナーさんもいるかもしれません。
しかし、ノーショー問題はどのお店にも起こりえる身近な問題です。

被害を受けたときにまとまったお金が申請するだけで受け取れるというのは、お店を確実に経営していくには必要なサービスということがいえるのではないでしょうか。

おすすめのドタキャン保証サービス

では、実際に各社が始めた保証サービスについて細かく見ていきましょう

どのサービスもノーショーを対象としたサービスということに変わりはありませんが、契約内容や保証金額などが細かく異なりますので、自分のお店に必要なサービスをよく考えて選ぶようにしてください

トレタ

  • トレタが提供する予約システム/顧客台帳システムを導入している店舗が対象
  • 保証金額(お見舞金):10,000円(年3回まで申請可能)

飲食店向けの予約サービスなどを展開している、株式会社トレタが予約保証サービスを開始しました。
トレタが提供している、予約や顧客台帳に関するサービスを導入している店舗が対象です。

この予約保証サービスでは、サービスに加入しているお店が被害にあったときに申請を行うと、お見舞金として一律10,000円を受け取ることができます。
ノーショーによる被害だけでなく、一定条件を満たした災害や水漏れなどによりお店の営業ができなかった場合も対象となります。

ノーショーだけでなく幅広いリスクに対応したサービスですので、トレタをご利用の方はぜひ覚えておきたい保証システムです。

favyノーショー保証

  • 月額:10,000円~(お店の規模などにより変動)
  • 保証金額:300,000円~500,000円(条件を満たした場合)

グルメサイトなどを運営しているfavyが提供する予約保証サービスは、ノーショーが起こったときの対応までサポートしてくれる安心のサービスです。

ノーショーが発生した時には、無断キャンセルをしたお客さんへのキャンセル料の請求を自動で行ってくれ、キャンセル料の回収ができなかったときには、favyから補償金が支払われます
キャンセル料を請求作業には料金が発生することはないので、安心して利用することができます。

悪質なお客さんとのやり取りは煩わしいことも多いので、代行して行ってもらえるというのは、お店の人にとっては大変ありがたいサービスなのではないでしょうか。

約時にfavyの予約台帳とキャンセルポリシーを利用していれば、favyが提供するグルメサイトだけでなく、他社のグルメサイトからの予約で起こったキャンセルにも対応してくれます。

favyの提供するほかのサービスを利用中の方は無料で加入することができるので、ぜひチェックしてみてください。

食べログ「ネット予約無断キャンセル保証サービス」

  • 食べログからのネット予約を利用しており、1組10人以上の予約が対象
  • 保証金額:1人につき3,000円まで(99名が上限)

グルメサイトの大手食べログでも、無断キャンセルの対策として保証サービスを開始しました。

食べログからのネット予約が対象で、10人以上の予約の無断キャンセルが発生した場合には、1人3,000円×人数分の金額が補償金として支払われます。
当日無断キャンセルに対するキャンセルポリシーに同意を取っていることが条件となりますので、食べログを利用しているのにキャンセルポリシーを設定していないお店は、設定を行いましょう。

ノーショー対策はこれからが本番

悪質な無断キャンセルが問題となりだしたのはつい最近のことで、ノーショー対策はまだ道半ばです。

お店で行える対策は現状、予約の確認やキャンセルポリシーの設定など、アナログな方法に頼らなければならず、対策を行うには時間や人件費がかさむという問題があります。
手間がかかるため特に対策を行っていないというお店も多いことでしょう。

これらはこの手間をいかに減らせるか…ノーショー対策にもスマホやSNSを活用していく必要があるでしょう。

これからさらに問題の実態に沿った対策や、根本的解決につながる対策がなされることを期待します。

まとめ:ノーショーが多いなら予約保証サービスを検討しよう

予約保証サービスは、一般的な保険と同様に一定の料金がかかるものが多いです。
何も問題が起きなければ、この料金は無駄となってしまうと考える方もいるでしょう。

しかし、お店を経営していくにはいかにリスクを減らせるかがカギとなります。
予約保証サービスは、いわば何かあった時のための安心を買っているともいえるのです。

ノーショーに悩まされているお店だけでなく、運よく今までこの問題に直面したことのないお店でも、ぜひ予約保証サービスへの加入を検討してみてください。