ハンドメイド作品が、インターネットのフリマサイトを通じて簡単に購入できるようになりました。
昔はフリーマーケットや専門のイベントに足を運ばなければならなかったのが、インターネットで気軽にハンドメイドの作品触れることができるようになり、一気に敷居が下がった印象です。
しかし、誰でも簡単に手が出せるようになったことで、残念ながら以前はあまりなかった取引に関するトラブルも増えています。
トラブルが増えれば、信頼を損ねてしまいせっかく付いたファンを失ってしまう可能性もありますので、キャンセルポリシーを設定し、徹底した対応をしていきましょう。
ハンドメイド作品販売のキャンセルポリシーについて解説していきます。
目次
ハンドメイド作品の販売はポリシー(規約)が重要です!
ハンドメイド作品の販売は、メーカーのように仕事で行っているわけではなく、個人の趣味の範囲で対応していることも多いです。
そのため、キャンセルポリシーを設定し、しっかりと運営しているという方は少ないのではないでしょうか。
しかし、ハンドメイド作品の取引がインターネットを通じて簡単に行えるようになったからこそ、誰にでもわかるようなキャンセルポリシーを設定する必要が出てきています。
企業ではないからこそ、自分の身は自分で守らなければ不要なトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
自分を守る盾、それがキャンセルポリシーです。
作品の性質に沿った規約を用意しよう
ハンドメイド作品には、様々なジャンルがありますよね。
販売するものによって、設定するべきキャンセルポリシーの性質は変わってきます。
作品に合ったキャンセルポリシーを設定し、確実な取引を行う必要があるでしょう。
また、フリマサイト特有のシステムとして、評価があります。
作品を購入してくれた方から、あなたの作品や取引の内容についての評価がつけられ、それは全ユーザーに公開されます。
この評価が購入するか否かを決める大事な基準になることも少なくありません。
評価を上げるにはもちろん作品のクオリティをあげることも大事ですが、取引の内容を良くする、つまり取引に関するトラブルを減らすことでも評価を上げることができます。
キャンセルポリシーを設定することにより、しっかりとした取引を行っている印象を付けることができますし、トラブルを未然に防ぐこともできます。
評価が上がり、注文が増えればファンの獲得にもつながります。
ハンドメイド作品におすすめしたいポリシーと注意書き
キャンセルポリシーを設定するといっても、どういったものを設定したらよいのか、困ってしまいますよね。
ここでは、ハンドメイド作品の取引で設定しておきたいキャンセルポリシーの内容や注意書きをご紹介していきましょう。
返金・返品・交換についてのポリシー
取引の中でも返金・返品・交換のトラブルは非常に多いです。この内容については、確実に規約を設定しておきましょう。
注文を受けてから作品を制作している場合もあるでしょうから、メーカーのように簡単に返品や交換には応じられないという旨を予めに告知しておくとよいです。
よく見かける内容としては、「この商品は、返品・交換は行っておりません」や「素人作品のため、内容をご確認の上取引をお願いいたします」などですね。
また、もし返品や交換に応じる場合には、「届いてから1週間以内の交換を受け付けています」など、期日を区切っておくことでトラブルを防ぐことができます。
キャンセル扱いのポリシー
作品を作ってしまってから、連絡が取れなくなる未納金キャンセルなど、キャンセルにまつわるトラブルも多いです。
そこで、どういった場合にキャンセルになるのかについても設定しておきましょう。
例えば「納金が確認できない場合はキャンセルとさせていただきます」や「在庫切れの場合キャンセル扱いとなります」などがわかりやすいですね。
転売禁止のポリシー
各所で転売が問題になっていますが、ハンドメイド作品も人ごとではありません。
オークションサイトで勝手に販売されてしまったり、悪質なものだと、別のフリマサイトでさも自分が作ったものかのように作品を転売してしまう人もいます。
転売は禁止する旨をしっかり明記しておくことで、抑制になりますので忘れずに入れておきたい内容です。
また、作品本体だけでなく、商品説明の画像なども転用されてしまう恐れがあります。
画像にはオリジナルのロゴや印を入れておくだけでも転用を防ぐことができますので、実施していきましょう。
取り扱いの注意
ハンドメイド作品は、手作りゆえに繊細な作りのものが多いですよね。
雑な扱いをすると壊れてしまうこともあります。
しかし、壊れたからといってクレームをつけられてしまっては大変ですので、取り扱いについても注意書きをしておくとよいでしょう。
どういう扱いをすると壊れてしまうのか、どういった場合には交換を受け付けるのか、などをしっかりと定めておくと安心です。
素材や特性についての注意
どういった素材で作っているのかや、どんなパーツを使っているのかなどを明記しておくことも大切です。
素材を伝えることで、作品がどのようなものかの想像がつきやすくなりますし、取り扱いが難しいのかどうかなども読み取ってもらうことができます。
また、アクセサリーなどの肌に直接身に着けるものについては、アレルギーに関するトラブルを防ぐためにも、どのような金属、材質で作製したのかをしっかり説明しておきましょう。
発送についての注意
個人で対応しているハンドメイド作品の売買では、即日発送などには対応できないことも多いですよね。
無理な日程での依頼は受け付けられないということを明記し、注文~発送までの目安の時間(〇日以内に発送)を設定しましょう。
急な用事が入る可能性もありますので、日程を設定するときには余裕を持った日にちを設定しておくと安心です。
価格についての注意
材料費の高騰や、何らかの事情により価格が変動する可能性があることも書いておくと安心です。
また、最近ではフリマサイトでの値下げ交渉が問題になっています。
無理な値下げに応じる必要はありませんが、トラブルになりやすい問題でもありますので、値下げ交渉についてもキャンセルポリシーに記載しておくとよいでしょう。
値下げに応じないという旨でもよいですし、応じる場合はどういったときに値下げに応じるのかなども書いておくとトラブルの防止になります。
まとめ:スムーズな取引で満足度を上げよう
フリマサイトの登場により、ハンドメイド作品は一般の認知度も上がり人気が高まっています。
メーカーにはないオリジナリティのある作品が多いのが、ハンドメイドの魅力ですよね。
しかし、企業を挟まない個人対個人での取引は何かとトラブルが起こりがちですので、トラブルを想定したキャンセルポリシーを設定して自衛することが大切です。
トラブルが起こってしまうと、せっかくの作品の価値も下がってしまうことになりかねません。
スムーズな取引は、相手の満足度を上げ、ファンの獲得につながります。
トラブルの無い取引を心がけましょう。