非通知設定の予約電話に要注意!!飲食店を悩ます『非通知予約』とは!

予約当日に予約客が姿を現さず、キャンセル料も支払わないノーショー、実は非通知電話での予約が多い傾向にあります。非通知でかかってきた予約電話で、問い合わせ先を聞いても嘘の電話番号や名前を教えられることもあるんです。
実際に2019年6月上旬に、京都のとある和食店で当日に入った非通知電話での予約で、10名分をノーショーされたという悲しい事件が報じられています。
非通知設定での予約は、飲食店では悪戯でノーショーされる確率が高いため、対応に苦労している店舗も多いです。今回は非通知設定の予約電話の対応について、お話していきます。

非通知の電話予約はノーショーの確率が非常に高い

2019年6月3日にオープンした京都市のとある和食店で、オープン当日に1人7,000円で10名の予約をノーショー(無断キャンセル)されたと、Twitter店主がつぶやき4万回以上リツイートされるという事件が起こっています。

このドタキャンの予約電話「非通知」だったのですがオープン日の予約とあって、主は初日からノーショーされるとは思っていなかったそうです。さらに予約時に教えられた電話番号も偽物で連絡が付かず、キャンセル料ももらうことができませんでした。
予約時に折り返し掛け直すなどの対応が取れてればよかったのですが、そのようなこともせずにいた結果ノーショーされてしまったそうです

非通知で電話することの意味

そもそも「非通知」とは電話をかけてきた人物が、相手に自分の番号を知られたくなくて設定するものです。飲食店の予約まで非通知でかけてくるには、番号を知られてはマズイからということ。そのため深読みしてしまえば、最初から悪戯や店舗側を困らせたり、損失を与えるためにわざと非通知で予約を入れているとも考えることができます。

今回の京都市の事件も、店舗に非通知で嘘の問い合わせ番号を教えていることから、最初から悪戯目的だったんでしょう。

非通知電話は飲食店にとってデメリットばかり

飲食店の予約の場合は、お客様の電話番号などの連絡先がわからなければ、折り返しの予約確認ができませんし、急な連絡が必要となったときにお客様に連絡を取ることができません。そのため連絡先が不明な場合は、ドタキャンやノーショーの発生率が非常に高くなってしまいます。最悪の場合悪戯目的の予約である場合もあり、非通知での問い合わせは店舗にとっては非常にデメリットが大きいといえるでしょう。

非通知電話の取り扱い方

予約時の電話番号の非通知はデメリットが大きいですが、全ての非通知電話が悪意のあるものとは限りません。中には個人的に先方に自分の個人番号を安易に見せたくないという理由から、非通知にしている常識あるお客様もいます。そのようなことを踏まえると、非通知電話での予約はあらかじめ対処法を決めておくことで、ノーショーを防ぎやすくなります。

会話がない場合はスルーする

電話を取った直後や、やり取りをしている中でも反応が鈍かったり、会話がない無言電話などは悪戯の可能性が高いです。そのため明らかに様子がおかしい・怪しい非通知電話は無視するのが一番です。いちいち真面目に対応していると、お店の運営に影響が出てしまいます。

連絡先を聞いてこちらから折り返す

非通知でも予約電話がかかってきた場合は、そのまま予約を受けてしまいがちです。しかし非通知電話の場合は、相手の正確な情報がこちらでわからないため、そのまま予約を受けずに一旦電話番号と名前を聞いてすぐに折り返し、改めて予約を受ける形にすることをおすすめします。手間だと思うかもしれません。しかし予約を受ける前にこちらから電話をかけることで、連絡先が本物か確認できるので相手の連絡先の虚偽が予約前に判明しやすいです

当日予約可能な人数を制限する

2019年6月の京都市の和食店のように、当日予約で大人数のノーショーが発生すると、お店のダメージもかなり大きくなります。そのためあらかじめ予約可能な人数を、一定人数に制限してしまう事も考えましょう。特に当日予約の場合は予約なしで来店されるお客様のことも考え、予約可能人数を少な目にしておくことで、損害を抑えることができます。

しつこいようなら非通知拒否しよう

あまりにも非通知の電話予約が多い場合には、お店の電話を「非通知拒否設定」することで、非通知電話に悩まされることがくなります。ただし、悪戯目的の場合公衆電話や他人の携帯などからかけてくる場合もあります。ネット予約などを行っている場合には、この方法だけで完全にノーショーなどを防ぐことはできませんが、少なくとも非通知設定での予約で起こるノーショーは防ぐことができます。

ノーショー対策をしてお店の利益を守ろう

お店の利益を守るためには、ノーショー対策をしっかりと行いましょう。その場しのぎの対応では、とっさの判断ができなくて対処しきれなかったり、間違った判断をしてしまうケースもあります。被害を最小限に抑えるためにも、事前にノーショー対策をマニュアル化することで、お店の利益を守ることが可能になります。

非通知でもお客様情報は必ず確認 

ノーショー対策で一番大切なのは「お客様情報の確認」です。非通知でかかってきた場合でも、きちんと会話が成立し予約を入れてくれるお客様は大勢います。そういったお客様を取りこぼさないよう、予約時にきちんとお客様の情報を確認しておきましょう。

悪戯目的の場合は、嘘の情報を教えられてしまう事もありますが、予約日まで期間があるなら「予約の〇日前に、こちらから改めて予約確認のお電話をさせていただきます」というような対応を取ることも大切です。また電話だと相手の声が聞き取りにくく、間違えて連絡先を控えてしまう事もあるため、お客様の連絡先は復唱して正しい情報を確認しておく必要があります。

その他にも店舗側で対応可能なノーショー対策はあります。こちらの記事で詳しく解説しているので、ノーショー対策を考えている場合はチェックしてみてください。

まとめ:非通知での予約には注意して対応しよう

2019年6月3日に京都市で起こった、オープンしたばかりの和食店のノーショー事件は、店主がTwitterでつぶやき、多くの方にリツイートされて明るみになりました。しかしこれは氷山のほんの一角です。一般に知られていないドタキャンやノーショー事件はたくさんあります。

非通知設定の電話での予約は、悪戯目的なケースが多いですがきちんと常識を持ったお客様が非通知でかけてくることもあります。そういったお客様を取りこぼさないためにも、非通知予約の電話対応は慎重に行いましょう!
非通知設定の電話対応や、ノーショー対策をお店で考えて、マニュアル化しておくことで、万が一ノーショーされた場合でも損害を最小限に抑えやすくなります。