飲食店では注文後にキャンセルできるのか?オーダーキャンセルの注意点!

飲食店で料理を注文したあとに、やっばりあの料理キャンセルしたいなー…と考えることはありませんか?

食べきれない量を注文してしまった…
好みでない料理をノリで注文してしまった…
調子に乗って食べきれない量の料理を注文してしまった…

など理由は色々考えられます。

しかし、料理を頼んでしまった手前、本当にキャンセルするかと言われると、なかなか行動しづらいです。
そもそも注文してしまったあとに料理をキャンセルすることはできるのでしょうか

今回は、そんなオーダーキャンセルについてお伝えしていきましょう。

注文した段階でキャンセルは難しい!

結論からお話ししてしまいますが、注文してしまった料理をキャンセルすることは難しいです。

仮に注文した直後、まだ料理を始めていない段階や、料理が運ばれてくる前であれば、お店によってはキャンセルを受け付けてくれるところもあるかもしれません。
しかしそれはあくまで、お店側が好意でキャンセルを受け付けてくれたという話。

基本的に注文した料理をキャンセルすることはできませんし、キャンセルできなかったり、キャンセルした料理の料金を請求されたとしても、文句をいうことはできないと考えてください。

注文した時に契約が成立!

では、なぜ注文した料理をキャンセルすることができないかというと、それは注文した時点でお店とお客さんの間に契約が成立してしまうからです。

「○○を一つお願いします」
「かしこまりました」

このやり取りを行った時点で、お店には料理を提供する義務と対価を貰う権利が、お客さんには提供してもらった料理の代金を払う義務が発生します。
このことは、民法でも定められていることなので、基本的には覆しようがありません。

料理をまだ作っていないからキャンセルできるというような、料理の段階の話ではないのだということを覚えておきましょう。

オーダーキャンセルの注意点

一度注文してしまった料理はキャンセルできないとお話ししましたが、とはいえ予定の時間に間に合わないなど、どうしてもキャンセルしなければならないときもあるでしょう。

もし仮に、オーダーキャンセルをした場合の注意点について解説していきます。

支払いを拒否し続けると犯罪になる?!

先ほどお話した通り、基本的に料理を注文した時点で、お客さん側には支払いの義務が発生します。
これは、料理が届いたとか、手を付けたとかいう料理の状況は関係ありません。
注文したものには料金を支払う義務があるのです。

もし、まだ提供されていない、もしくは手を付けていない料理をキャンセルしたとして、その料理の代金を請求されても、それは食べなかったお客さん側の落ち度と考えられますので、請求に従い支払いをしなければなりません

食べていないものに代金を支払うのは納得いかないかもしれませんが、支払いを拒否し続けると、状況によっては威力業務妨害として訴えられてしまうことも考えられます

簡潔にいえば、注文した料理の代金を払わないことで犯罪になってしまう可能性があるということです。

キャンセルをした料理の代金を請求されたならば、速やかに支払いを行いましょう

お店の裁量によって対応が変わる

支払いの義務があるとはいえ、実際に料理をキャンセルしてみたら、すんなりキャンセルが通ってお代を請求されなかったということもよくあります

これは、料理のキャンセルを受け付けるか、また料金を請求するかどうかについては、お店の裁量によるところが大きいからです。

飲食店もサービス業ですから、 よっぽど悪質でない限り、お客さんの要望を汲んでくれることも多いです。

しかし、それはあくまでそのお店の店主が代金を請求しなかっただけ、他のお店では通用しません
好意で請求しないていてくれた、とういことを忘れないようにしてください

こんな場合は注文後でもキャンセルできる!

ここまでは、注文後には基本的にキャンセルは出来ず、食べていなくてもお代を請求されることがある、というお話をしてきました。

基本的にはキャンセルできませんが、例外としてキャンセルができる場合があります。
それは、お店側に不手際があり、正しい形で料理が提供されなかった場合です。

キャンセルできる事例を具体的にご紹介しましょう。

料理が用意できない

材料が足りない、人員が不足しているなどの理由により、注文された料理が用意できないと考えられる場合は、キャンセルの対象となり、もちろん料金も請求されません

むしろ、この状況の場合は、お店側からキャンセルを申し出られることが多いです。

長時間かかっても提供されない

いくら待っても料理が出てこないという場合も、キャンセルができる対象と考えられます。

例えば、お店は混雑していない(ように見える)のに、30分以上待っても料理が出てこないときや、明らかに自分より遅くきた客には料理が出てきているのに、自分にはいくら待っても出てこない、といった場合です。

注文が正しく通っていないなど、お店側の不手際が考えられます。

しかし、この場合でもいきなりキャンセルして代金も支払わずに帰ってしまうのは、不要なトラブルを招いてしまう可能性がありまので、注意が必要です。

いくら待っても来ない、遅いと感じたら一度は店員さんに注文が通っているのか、あとどのくらいの時間がかかるのかを確認してみましょう。

料理が不完全なかたちで提供された

付け合わせが足りていない、異物が混入していた、生焼けだったなど、料理が不完全な状態で提供された場合、料理をキャンセルすることができると考えられます。

料理に何か不振な点を感じ、これ以上食べられないというのであれば、お店に申告してみましょう

まとめ:注文後のキャンセルはやめよう!

料理を注文したあとに、やっぱりキャンセルしたくなった、ということは誰にでもあるでしょう。
しかし、そこで本当にキャンセルしてしまうのは止めた方が良いといえます。

料理を注文した時点で、すでにお店との契約は成立してしまっているため、もしキャンセルしたとしても代金を支払う義務がありますし、不要なトラブルを招いてしまうことになりかねません。

料理を注文するときにはよく考えて、キャンセルにならないよう注文するようにしましょう。

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