レストランのキャンセル料を支払わないとどうなるの?!ペナルティとは!

飲食店はもちろん多くのサービス業で大きな問題になっているドタキャンやノーショーの対策として、お店側が規約などでキャンセル料を設定するパターンが多くなっています。しかしレストランなどがホテルと同じようにキャンセル料を設定することに疑問を感じる人も少なくはなく、実際にキャンセル料を請求されても無視するというケースがあるんです。

今回はレストランなどの飲食店がなぜキャンセル料を設定しているかという理由や、請求されたにもかかわらずキャンセル料を支払わなかった場合どのようなペナルティがあるのかなどをご紹介していきます。

キャンセル料にも理由がある

レストランをはじめとする飲食店がキャンセル料を設定する理由は、予約を受けて用意した料理や従業員の人件費など、ドタキャンやノーショーをされてしまうことで売り上げがなくなり、経費の回収もできなくなってしまうことへの対策です。
ここではキャンセル料がレストランなどの飲食店にどれだけ重要なものかということをご紹介していきます。

キャンセル料はお店の大切な資金!

レストランなど飲食店を利用しようとして、あらかじめ予約をした時にホテルなどのように「無連絡キャンセル / 料金の100%といったキャンセル規定を見たことがある人もいるのではないでしょうか。ホテルなどに比べると多くのお店があり、キャンセル規定を設けることでかえって予約が少なくなるなどのデメリットがあるにもかかわらず、キャンセル料を設定するお店が多いのはドタキャンやノーショーが1件発生するだけで、お店が受ける被害がどのくらいかというのは利用者が考えている以上に深刻なものだからです。

例として飲食店側は予約を受けたら、当日予約客が来る前に提供する料理の素材を用意や下ごしらえ、煮込み料理などの場合はほぼ完成する直前まで料理を準備しておくことが多い傾向にあります。そして予約が入っている以上はその人数分の席を確保しておかなければなりませんし、小さなお店や予約人数が多い場合はお店が貸切状態になることもあります。

このような状況で当日キャンセルのドタキャンや、予約客が来店しないノーショーが発生すると、用意した食材や料理のうち使いまわしができないものはロスになってしまいますし、売り上げがないからといって従業員の給料を払わなくてもいいということもなく、このような人件費や廃棄代がお店側に重くのしかかってしまうんです。
キャンセルの回数が増えれば増えるほど被害はどんどん大きくなり、人気店であってもお店を閉めなければならないことも起きてしまいますし、現にミシュランガイドで星をもらった人気店が、こういった原因で閉店したという事例もあります。

レストランなどの飲食店は慈善事業ではなく、きちんと利益が上がることで店舗運営ができるので、ノーショーなどの被害から経費を回収するためにキャンセル料を設定することが重要なのはおわかりいただけるのではないでしょうか。

キャンセル料を払わないと受ける可能性のあるペナルティ(罰則)

レストランなどの飲食店がキャンセル料を設定する理由についてご紹介しましたが、残念ながらドタキャンやノーショーをしてしまった人の中ですべての人がキャンセル料を払っているわけではありません。しかしお店側もただ泣き寝入りをしているわけではなく、場合によってはドタキャンをした側がさまざまなペナルティを受ける可能性もあります。
ここからはどんなペナルティを受ける可能性があるのかをご紹介していきます。

ブラックリストに登録される

ブラックリストと聞くと穏やかじゃないと思う人もいらっしゃることでしょうが、飲食店によってはノーショーなどの被害を減らすためにブラックリストを作り、お店にとって迷惑な客を把握しているところもあります。先ほどお店が受ける被害を理解すれば、同じ客からお店が迷惑を受ける回数が1度や2度じゃ済まない場合はこのようにブラックリストに登録するのもやむなし、と思えるのではないでしょうか。

飲食店がブラックリストを作るポイントについてはこちらの記事をご覧ください。

損害賠償を請求される

実際にお店側がノーショーの被害などを受けても、改修できる金額が少ない場合や、損害賠償を請求するのに手間がかかってしまうことにためらってしまい、実際に損害賠償請求をされることはあまり多くはありませんしかし上でもご紹介したように同じ客から頻繁にドタキャンなどをされたり、お店を貸切にするぐらいの大人数の予約など、お店が受ける被害額が大きくなる場合は実際に損害賠償を請求されることもあります。


損害賠償額がどのくらいになるかなど、気になる方はこちらの記事をご覧ください。

予約システムを利用できなくなる

レストランや居酒屋など飲食店を探したり、予約をするときにぐるなびや食べログ、ホットペッパーグルメなどの予約サイトを利用している人も多いのではないでしょうか。しかしこのような予約サイトはドタキャンやノーショーに対してペナルティを準備しているところも多いのはあまり知られていないのが現状です。

ペナルティは予約サイトによって異なりますが、予約サイトを通じてドタキャンをしたお店への予約ができなくなるというケースや、最悪の場合その予約サイト自体を利用できなくなるというケースもあります。
ドタキャンやノーショーをするほうは軽い気持ちでしてしまうことが多いですが、その代償として予約サイトの利用ができなくなってしまうというペナルティを受ける可能性もあることは理解しておくといいでしょう。

まとめ:ペナルティを理解しよう!

ドタキャンやノーショーはお店に大きな被害を与えてしまい、それが繰り返されるとどんな人気店でも閉店に追い込まれてしまうくらい恐ろしいものです。そのため、今回ご紹介したようにキャンセル料を設定したり、ペナルティを設けるなど防衛対策をとらなければならなくなります。

飲食店がキャンセル料を取ることに疑問を感じる人は決して少なくはありませんが、今回ご紹介したような実情を考えれば否定ばかりしていられないのではないでしょうか。お店に被害を与えるだけでなく、予約者の信用も失うことになってしまうノーショーやドタキャンは絶対に避けるようにしましょう