台風や豪雪!悪天候でお客様がこれなくなった時、やるべきこととは!

飲食業界でお客様にノーショー(無駄キャンセル)されることが、大きな問題となり、国も本腰を入れて対策を開始しましたしかし店舗が被る損害は、自然災害によってもたらされることもあります。雪や雨、暴風など悪天候が店舗の損害につながることも少なくありません。

普段から悪天候時の対応を考えていないと、台風や豪雪などで思わぬ被害がでて大損害を被ってしまうことがあります今回は飲食て経営者向けに、悪天候時に店舗の損害を極力最小限に抑えることのできる対策について解説していきます

悪天候は飲食店の一大事

台風や予期せぬ暴風雨・豪雪など悪天候による予期せぬ事態は、いつどんなときでも起こりうることです。しかし台風の場合は、ある程度事前にコースなどを天気予報などで予測できることから、数日前から食材の仕入れなどを調整することができます。

悪天候時の予期せぬ事態には、以下のようなものが考えられます

  • 帰宅困難者が、店舗に避難しにくる
  • 当日の予約キャンセル
  • お客様が来ない

都心部で駅から近いカフェやファミレスなどは、交通機関が回復するまでの避難場所として飲食店を選択するケースが多いので、ダイヤの乱れが回復するまで混雑することが多いです。しかし郊外にある飲食店では、逆に交通手段がないためにお客様が入らないケースがほとんどです。

都心部・郊外ともに悪天候で移動が難しい場合には、お客様から天候を理由に当日の予約キャンセルが発生することもありますし、スタッフを安全に帰宅させなければならないことも考えて営業しなければなりません。

天候不順でも慌てず対策を

悪天候日はお客様が外に出たがらず客足が減少する傾向にあり、飲食店の売上が落ちる傾向にあるのは、経営者なら肌で感じとっていることでしょう。そんなときも慌てずにきちんと対策を取ることで、損害を最小限に抑えることができます。 

食材・資材の保存

規模の大小はどうあれ、飲食店は食材を扱っています。悪天候で客足が遠のいてしまった場合、その日のために用意していた食材が無駄になってしうと頭を悩ませる経営者も多いでしょう。

事前に悪天候が予想できる場合は、仕入れや仕込みを減らす・当日の急な悪天候の場合は、融通が利く食材はその日の天候で仕込みを調整することで、材料費で被る損害を減らすことができます。

またその日の仕込みを減らすことで、仕込みを行うスタッフの人数や作業時間を減らすことができるので、悪天候時の人件費も削減することが可能となります。毎日天気をチェックして、悪天候になりそうな日は仕入れや仕込みの量を調整しましょう。

無理に営業しない

台風のような暴風雨がひどい場合建物も被害を受けることがありますし、スタッフが無事に帰宅するのが困難な状況になることもあります。万が一スタッフが通勤や帰宅途中に、台風でケガをした場合労災などで補償をしなければなりませんし、ケガをして働くことができなければ、その間の人員補給のために新たにアルバイトを雇うなどの費用が発生してしまうこともあるでしょう。

台風の影響がひどいということが分かった時点で、スタッフが安全に帰宅できる時間帯に帰れること見越して、営業時間を短縮したり休むなど無理に営業するのをやめたほうがよい場合もあります。

飲食店は曜日関係なしに営業している所がほとんどですし、定休日が決まっている場合でも、早朝から深夜と一日働きづめで、ゆっくり休める日が少ないと感じている人も多いのではないでしょうか。台風だといつどんな災害が起きてもおかしくないので、休業しても気持ちが落ち着かない、ということもあるかもしれませんが、時間ができることで溜まっているる疲れを自宅でゆっくり解消する時間に充てることができます。

悪天候の日に店舗の営業時間を短縮したり、休業することで疲れを解消することができれば、通常営業に戻ったときに元気に働くことができるので、休めるときに休むという考え方も大切です。

余ったものは値引き・クーポンで対処

最近スーパーなどでもよく見かける雨の日割引」や「雨の日クーポン」をご存知でしょうか
雨の日限定のサービスですが、以下のようなものが多いです

  • 雨の日はお買い上げ金額から〇%引き
  • 雨の日は大盛り無料

雨が降っている日限定で上記のようなサービスを行うことで、集客が見込めると飲食業界でも最近注目されています雨の日はこのお店なら割引をしている」というような印象をお客様に与えることで、悪天候の日の集客アップに繋げることが可能です。

悪天候で来客数が激減し、余ったものを廃棄するくらいなら多少売上が減ってもお客様に割引やクーポンサービスを行って来店してもらったほうが、損害を最小限に抑えることができます。

「雨の日」という設定は、大雨でも小雨でも「雨が降ってる」のであれば、きちんとサービスを提供することが大前提です。小雨なのにスタッフが言わないと雨の日のサービスが提供されない場合、せっかく悪天候の中店舗に来てくれたお客様に、「小雨だと雨の日のサービスを提供してくれない」と思ってしまい、負担を与えてしまいます

雨の日限定の割引やクーポンサービスを行うのであれば、雨の程度に関わらず徹底的に行い、なるべく早く消費してしまうことが損害を最小限に抑えるポイントになります。

休業の場合は丁寧に告知しよう

急な悪天候になりお客様が全く来ない場合、スタッフが無事に帰宅できるかも考慮して、お店を休む・営業時間を短くするという判断も大切なポイントです。しかし交通機関がマヒしているような場合、避難場所として駆け込み先を探しているお客様もいるので、悪天候のため営業時間の変更や休業ということを、外部に知らせる必要があります。

臨時休業や営業時間変更のお知らせに関しては、特にこれといった文言の決まりはありません。せっかく悪天候の中お店に来てくれたお客様に失礼のないよう、しっかりと台風などの悪天候による理由であることを言及し、店頭に張り紙をする・HPやSNSで告知するという方法で休業を知らせておく必要があります。

特にご予約を入れていただいたお客様へは、丁寧に連絡しきちんと事情をお話しましょう。

まとめ:丁寧な対応で損失を抑えよう

悪天候の日はどうしてもお客様も外出したがらず、客足が店舗から遠のいてしまいがちです。しかし雨の日限定のサービスを提供したり、その日の仕入れや仕込みを調整することで損がいを抑えることができます。また台風のような暴風雨や豪雪状態の場合にはしっかりと状況を判断し、スタッフが安全に帰宅できるか、ということも考慮して、営業時間の短縮や臨時休業も考える必要があります。 

営業時間短縮や臨時休業もしっかりと悪天候が原因であることなどを、店頭やHP・SNSなどで丁寧に告知することで、お客様の理解を得ることができますし店舗の信頼度を上げることも期待できるでしょう 

「利益=売上」という考えは間違ってはいませんが、仕入れや仕込みの調整、お客様へのサービスに付加価値を付けるということも、目に見えない利益につながる行動です。悪天候の日は数字にこだわり過ぎず、その後の収益につながるようなサービスを提供すること、また自然災害による二次災害を防ぐとこが損失を抑えることにつながります。