飲食店の予約マナーとは?複数予約は厳禁!気持ちよく利用して常連になろう

歓迎会や送別会、新年会などに飲食店を予約することって、よくありますよね。

普段気軽に行っている「飲食店の予約」にもマナーがあります。マナーを守って利用すれば飲食店側との良い関係も築けます。それによってメリットを受けることもできます。

こちらのページでは「飲食店の予約マナー」について解説します。

複数予約はノーショーのもと!

「どの飲食店にしようかな…そうだ、複数予約して当日の気分でどっちかに決めればいいや!」などと、複数の飲食店を同時に予約していませんか?

複数予約は「ノーショー」のもとになります。ノーショーとは、最近問題視されている「飲食店の予約を無断でキャンセルする行為」のことを指します。

「うーん、あっちのお店には行かないけど、キャンセルの連絡するのも面倒だし…無断キャンセルでいいか」という考えが飲食店にどれだけの負担をかけているか、考えたことはありますか?

飲食店は予約客のために料理の材料と席を用意して待っています。でも予約客が来なければそれは全部ムダになってしまいます。それだけではなく、予約客のために出勤したスタッフも仕事がなくなります。予約が入っていなければ他のお客さんを席に通すことができたかもしれないのに、それもできません。

「でもそれって店側のデメリットでしょ?利用者には関係ないし」いいえ!利用客にもデメリットがあります。

お店の売り上げが下がれば経営が困難になり、料理の素材のランクを下げたり、雇うスタッフ数を減らさなければならないかもしれません。スタッフが減れば十分なサービスを受けることができなくなります

店によっては「無断でキャンセルしたお客さんのリスト」を作っている場合もありますので、次からもう予約させてもらえないかもしれません。

それだけでなく、無断予約キャンセルは損害賠償請求をされることもありますので、安易に行って良いものではありません。

お店を気持ちよく利用する予約のマナーとは

では、お店を気持ちよく利用する予約のマナーにはどういったものがあるでしょうか。

名前や条件をしっかり伝える

予約した後にも連絡が取れるように、予約者の名前と利用者の人数はもちろん、アレルギーなどがあれば予約の時に伝えましょう。来店してから「実はアレルギーがあるので〇〇は食べられません」と言われても、飲食店側で対応できないかもしれません。

予約は早めにしましょう

来店予定の前日に予約を入れても、もう予約がいっぱいで利用できない場合もあります。

お店側もせっかくなら万全の体制でお客さんを迎えたいと思っていますので、予約は余裕をもった日程で行いましょう。

電話予約はお店の忙しい時間帯は外しましょう

飲食店で忙しい時間帯は、お昼の11時半~13時半、夜の18時半~21時半くらいでしょうか。

予約を入れたいお店にもよりますが、だいたい同じような時間帯が最も忙しいですね。その時間帯を外して電話予約をしたほうが、飲食店側もゆっくり話をすることができますので、細かい要望を伝えやすくなります。

早く着きすぎた・遅れそうなときは連絡を

予約の時間よりも早く着きすぎてしまっても、飲食店側の準備が済んでいないと席に通してもらえないことがあります。店の前で待つのも大変ですから、早く着きそうだ、と分かった時点で連絡を入れるのがオススメです。連絡を入れれば早めに席に通してもらえる可能性は高まりますね。

また、遅れそうなときも連絡を入れましょう。遅れすぎて店に着くと、来店しないと判断されて予約がキャンセルになってしまうかもしれません。

キャンセルするときは必ず連絡しましょう

上で説明した通り、無断でのキャンセルによるデメリットはとても大きいものです。

そのデメリットは飲食店にだけでなく利用者にも及びますので、キャンセルの連絡は必ずしてください

実際に2018年の3月には、東京でドタキャン被告に損害賠償支払いの判決が出ています。請求された金額は13万9200円で、予約したコースの料金そのままの額でした。

「食べてもいないのに!」と感じるかもしれませんが、飲食店側は材料がムダになってしまったので請求されたら文句は言えません。こういったトラブルにならないよう、キャンセルの連絡は必ず行ってください。

キャンセルの連絡をしたからといって利用者側にはデメリットはありませんので、安心して連絡しましょう。

行きつけを作る・常連になるメリット

きちんとマナーを守れば利用者にもメリットがあります。

行きつけの飲食店を作り、その店の常連客になることでどんなメリットがあるでしょうか。

良い席を用意してもらえる

飲食店側も人の子ですから、いつも気持ちよく利用してくれる利用者には便宜をはかりますので、良い席を用意してもらえる可能性があります。

お店の中にはどうしても良い席と悪い席が生じます。出入口付近で、利用者が出入りするたびに落ち着かない、席のすぐそばにトイレがあった、席のそばに厨房があるためスタッフが頻繁に出入りする…などの席よりは、奥まった静かな席で食事したいものですよね。

料理をサービスしてもらえるときも

「いつもご利用ありがとうございます!こちらのデザートはサービスでございます」なんていうラッキーなことも起るかもしれませんね!

飲食店は常連客を大事にします。「これからも利用してくださいね」という気持ちを込めてサービスしてくれるお店はたくさんあるでしょう。ポイントカードがあるお店ならポイントをためて料金を割引してもらえることもありますね。

安心して利用できるお店ができる

「あの店なら、必ず美味しい料理と心のこもったサービスが受けられる」という、安心できるお店があるのって憧れますよね。

そういうお店は一朝一夕にできるものではありません。マナーを守り、お店側にも「いいお客さんだな、また来てもらいたい」と思ってもらえるようになれたらお互いに嬉しいですね!

まとめ:マナーを守って気持ちよく利用しよう

飲食店を予約する場合のマナーについて解説しました。

「お客様は神様です」なんていう言葉もありますが、飲食店側も人間ですから、気持ちよく利用してくれるお客さんにはサービスしてくれるもの。逆に無断キャンセルをするような人には「今後は予約は受け付けられません」なんて言われてしまうかもしれません。

予約のマナーを守り、気持ちよく飲食店を利用しましょう!