食べログなどの予約サイトへの登録でドタキャン損失は抑えられるのか!

スマートフォンの普及により、誰でも簡単に予約サイトからお店の情報を仕入れて予約ができるようになりました。

これは、ユーザー・お店側双方にとってとても大きなメリットのあることです。

しかしその反面、予約サイトで手軽に予約できてしまうことから予約するという行為が軽く見られるようになり、結果としてドタキャン(ノーショー)の増加の原因になっているともいわれています。

こうした状況の中で、食べログをはじめとした予約サイトでは、無断キャンセルを減らすための様々な対策が行われています。

予約サイトへの登録でドタキャンの損失を抑えることができるのか、予約サイトが行っている対策をご紹介していきましょう。

ノーショーを撃退?予約サイトのシステムとは

予約サイトでは、ドタキャンを防ぐための様々な対策が行われています。
対策の内容をご紹介していきましょう。

ドタキャンを防ぐリマインドメール

数か月先まで予約で埋まっている人気店というのも珍しくはありません。
しかし先の予約というのは忘れられてしまいがちで、ドタキャンされてしまうこともあるでしょう。

そのような予約忘れによるドタキャンを防ぐため予約サイトでは、予約の直近になったらメールや連絡アプリを使って予約のリマインドを行っています。

キャンセル料・規定を利用者に明らかにしている

無断キャンセルに対してキャンセル料を設定している場合、予約の時点でキャンセル料についての説明や利用規定をお客さん側に説明し、同意をもらっていなければなりません。
しかし顔も見えない相手からどのようにして同意をえるのか、難しい面があります。

予約サイトでは、このような利用規定やキャンセル料の提示を予約の時点で行い、同意を得てから予約を行うようなシステムが確立されています。

スムーズに同意をえられるため、いざという時にキャンセル料の請求がしやすいです。

キャンセル料の回収漏れが少ない

電話予約などでは、予約の時点でお客さんから得られる個人情報が限られており、何かあった時に連絡がつかなくなったり、キャンセル料の請求先がわからなくなってしまったりすることがあります。

その点予約サイトでは、会員登録をする時点である程度の個人情報を入力を義務付けているため、必要なときには登録情報から個人を特定することができます

虚偽情報を登録されていない限り、連絡がつかなくなるといったトラブルを防ぐことができるわけです。

重複予約ができない

ドタキャンの理由の一つに、複数のお店を同時に予約してキャンセルをし忘れているということがあります。

お店を予約できないという事態を防ぐためにとりあえず目についたお店を予約してキープしておいたものの、最終的に候補から外れたお店にキャンセルの連絡をせず、結局無断キャンセルのような形になってしまうという事例です。

大型の予約に発生することが多いため、このような事例での被害額はかなりのものになります。

予約サイトでもこの行為を問題視しており、そもそも同時間帯の重複予約ができないようなシステムを採用している予約サイトもあります。

予約ができないからキャンセルも起こらない、実にシンプルな考えですが効果はテキメンです。

キャンセル受付時間を規制

お店の営業中は予約サイトを確認できない、という店主さんは多いです。

しかし、予約サイトはインターネットという特性上24時間365日ほぼ休みなく情報が公開されており、店主さんが確認できないときに予約に関する連絡が入っているという場合があります。

例えば、予約時間の直前に予約サイトからキャンセルの連絡をされても、お店側ではその情報を確認できず結局キャンセルに気づかないままお客さんの来店を待っていた、というような事が起こるのです。

このような行き違いを防ぐため、予約サイトではキャンセルの受付時間を規制するシステムを導入しています。
最大で24時間前まで指定することができ、それ以降のキャンセル連絡は予約サイトからは行えません。
予約直前の連絡はお店の電話などに直接行うことになるので、連絡に気づかなかったというような事態を防ぐことができます。

ネット予約無断キャンセル保証サービス

予約サイトの大手、食べログがリスク保証会社Gardiaと提携し、「ネット予約無断キャンセル保証サービス」を開始しすることが発表されました。

この保証サービスの対象店舗では、予約サイトからの予約を無断キャンセルされた場合に受ける金銭的損失を原則100%保証されるというもので、食べログ以外にもすでにこのシステムを導入している予約サイトが数多くあります。

リスク保証がされていれば、個人で予約を取るよりもはるかに安心して予約の管理を行えますね。

予約サイト登録でドタキャン損失を抑えられるか

予約サイトからの予約ではドタキャンを防ぐための様々な対策がなされています。

しかし予約サイトに掲載するには料金を払わなければならないことも多いため、利用することに抵抗のあるオーナーさんもいることでしょう。

費用は掛かりますが、ドタキャンの損失を抑え、なおかつお店の宣伝もできるのであれば予約サイトを利用して損はないといえます。
では、実際に予約サイトを利用した場合ドタキャンの損失を抑えることはできるのでしょうか

ノーショー(ドタキャン)があると回転率=利益にならないこともある

予約サイトを利用しなくても、ノーショー(ドタキャン)が起こったら他のお客さんを入れればよいと考えるオーナーさんは多いです。

しかし、予約客はコースなどの決まったメニューを予約していることも多く、代わりに飛び込みのお客さんを入れても同じ利益を得られる保証はどこにもありません
大人数の予約をドタキャンされた場合は特に開きが顕著で、その人数の飛び込み客が来るとは限りませんし、客単価が下がってしまえば、ドタキャンの被害を抑えられたとはいえないでしょう。

回転率を上げてもノーショーで発生した損害をカバーしきれないことがあるということを、常に頭に置いておく必要があります。

ノーショー対策を言う側面から考えると個人でどうこうするよりは、対策が施された上に保証システムまで完備されている予約サイトを利用した方が、被害を抑えることができて安心といえそうです。

おすすめメニューやクーポン掲載で利益を維持できる

客単価をあげて利益を得る、というのは単純そうに見えて意外と難しいものです。
お客さんはやはりお得そうなメニューを好むため、なかなか単価が上がらず苦心することもあります。

予約サイトでは、おすすめのメニューを掲載したり、食べてほしいメニューやコース料理のクーポンを掲載することができるので、ある程度お客さんの頼むメニューを誘導することが可能です。
また、予約はコース料理のみなどの制限をすることもできます

そのため、仕入れなどの無駄を防ぐことができ、ドタキャンが起こった場合にもキャンセル料の請求などがスムーズに行えます。

頼むメニューを絞ることで、キャンセルがあった時に、同じメニューを別のお客さんに提供することができるようになるため、損害もかなり抑えられますね。

まとめ:予約サイトのメリットを活用しよう!

予約サイトは掲載するのにお金が掛かる上に、掲載するまでに取材を受けたりメニューを提供したりと手間もかかるため、面倒なイメージを持たれているかもしれません。

ドタキャンの原因となっているという側面もあり、対策が求められていました。

最近では予約サイト側で、ドタキャンを防ぐようなシステム、予約の流れが構築されており、お店が直接電話予約を受けるよりもスムーズに安心して予約を受けられるようになっています。

ドタキャン対策のためにも、予約サイトを利用してみてはいかがでしょうか。