店舗情報を発信するためにHP作成を外部に依頼している飲食店は多いですが、ドタキャンが発生したときの情報発信まで考えている店舗は少ないです。また業者に情報発信を頼んでしまうと、ワンクッション置くことになりドタキャン情報発信のタイミングが遅れてしまうので、なるべくお店側で即座に情報発信したいと思う方も多いのではないでしょうか。
今回はドタキャン発生時に少しでも損害を減らすことができるよう、飲食店が情報拡散のために使用できるSNSやアプリをメリット・デメリットを交えてご紹介していきます。
目次
SNSは情報を拡散できる便利なツール
ドタキャンが発生してしまった場合、空席をすぐに埋めたり料理を他のお客様にふるまいたいという店舗は多いですが、ドタキャン発生時の集客方法が決まっていなければ難しいことがあります。
SNSは登録している他のユーザ―に向け、即時に情報を発信できるツールです。対象としているゆざーは個人だけと思っている方が多いですが、お店や商品についての情報を発信している企業は多数あります。飲食店の場合も積極的にSNSを取り入れることで、普段のお得情報や店舗情報を発信することで、集客を見込めるので積極的に活用することをおすすめします。
SNSは利用者層が広い!
「SNSは若者が使うもの」
こんなふうに考えていませんか?
確かにSNSが登場したばかりのころは若者が中心でしたが、PCやスマートフォンが普及した現在は、年配の方もSNSを利用していることが多いです。個人の日常的なことを外部に発信しているだけの方もいますが、商品情報やショップ情報を得るために利用している方もいるんです。
そういった方はお得情報やドタキャンによる集客情報を、いち早くキャッチし拡散しやすいという特徴があります。小学生から高齢者まで幅広い層にアピールすることができるので、普段の集客にもお活用することも可能なツールです。
コストをかけずに宣伝できる
お店のHPを作るとなるとオーナーが自分で作成する場合でもサーバーやドメイン代がかかりますし、業者に頼むとかなり高額を請求されてしまいます。SNSも有料なものばかりと思っているかもしれませんが、実は無料で登録できるものが多いんです。
そのためSNSを利用すれば、情報発信の手間はかかりますがコストゼロで、お店のイベントやサービス・商品情報を多くの人に向けて発信することができるというメリットがあります。
飲食店の拡散に使えるSNS7選
SNSには「登録型」と「発信型」があります。それぞれのタイプごとにおすすめSNSをご紹介していきます。
登録型SNS
登録型SNSは情報を登録してから発信するまでやや時間がかかりますが、登録することで店舗情報を発信できるので集客を見込むことができます。
Retty(アプリ)
「Retty(レッティ)」は日本国内最大級の、実名型の飲食店系口コミサイトです。この「Retty」のスマホアプリは信頼性が高いとユーザーから評判が高く、所在地から近い店舗を探すことが可能で、地図検索機能もついています。さらに毎日オススメ店舗情報が変わり、利用者の口コミなどからも店舗の検索が可能なので、比較的情報がお客様の目に止まりやすいというメリットがあります。
favoreat – 料理レコメンドアプリ
「favoreat」は、実際にお店に行ったお客様からのコメントや料理についての感想を公開しているアプリです。人気メニューのランキングもあるので、お客様の嗜好や動向を知ることができます。現地のリアルタイム情報を確認することもできるので、料理を投稿してドタキャンによるサービス品などといった情報を提供することで、ドタキャン時の集客を見込めるでしょう。
発信型SNS
発信型SNSの特徴は、「友達登録済みのユーザー」や「フォロワー」に対して情報を発信するもので、情報を見たユーザーがさらにリツイートなどで情報を広めることができるものです。利用者が多く情報は即時に発信されるため、登録型よりも集客しやすいというメリットがあります。
Foodion
「Foodion(フージョン)」の対象は、お客様だけでなくプロの料理人、料理人を志している学生やサービスマンなどをターゲットにしています。ユーザー同士のコミュニケーションができ、販売前の料理の試作品や食材などの情報の掲載も可能。ドタキャン発生時に料理にコメントを付けて投稿することで、集客を見込むことができます。また同じ飲食店業界の方とのつながりを持つこともできるので、料理や食材に関する情報交換を行うといった使い方も可能です。
Twitterの利用者年齢は10~30代が多いです。文字数は140文字以内と制限がありますが、静止画像や動画を添付することも可能です。情報は即座に反映され、情報を目にした人が拡散することで多くの人の目に止まりやすくなります。Twitterでドタキャン情報を公開して集客し、被害を最小限に抑えたという実例もいくつか存在しています。
「Instagram」は画像を撮影・加工するだけでなく多くの人と共有することのできるPCからも閲覧可能なスマートフォンアプリで、10~20代の利用者が多いです。コメントを添えて投稿することが可能で、画像とコメントを公開することで多くの人に情報を届けることができます。
Facebookは世界仲で利用されているコミュニケーションツールのひとつ。10代の利用者は少ない傾向にありますが、高年層や企業の利用率が高いです。
画像や動画添付可能で、個人ではなくお店の専用ページを作ることもできるので、普段の新規顧客獲得や、お客様へのサービス情報提供の場として利用している飲食店も多いです。ドタキャン発生時にはお店画像と事情を発信することで、集客し損害を減らすことができる可能性が高いというメリットがあります。
LINE
「LINE」は無料通話・チャット通話が可能なスマートフォンアプリですが、実は2種類あるのをご存知でしょうか?
「LINE」は個人向け、「LINE@」はビジネス向けで専用のホームページ作成が可能なうえ、メッセージの予約配信を行うこともできるという差があります。さらに「LINE@」の場合、無料コースは月1,000通までならメッセージが配信可能です。飲食店の広告や情報発信を行うのであれば「LINE@」を使用しましょう。
「LINE」は10~60代と年齢層の幅が広く利用者数も多いのですが、「フレンド登録した相手だけ」に情報を発信することができます。そのため普段からお客さんに対して、お店のLINEアカウントを教えてフレンド登録してもらう、といった事前作業が必要ですが、情報を瞬時に拡散することができるというメリットがあります。
SNSで拡散するデメリット
SNSはドタキャンが発生したときに登録して、すぐに投稿したからといってすぐに効果が出るものではありません。ある程度普段からお店の情報を発信して継続使用していないと、お客様の目に情報が触れることがないため、情報の信ぴょう性に欠けると判断されてしまうこともあります。
また掲載情報が不適切だったり不用意な店舗側の発言により、「炎上」してお店の評判を落とすことにもなりかねません。
使用するSNSを絞るのがポイント
SNSにより使用している年齢層が異なるなら、全て利用すればいいかというと、そういうわけでもありません。多くのSNSは連動していないため、登録しているSNSが多いと全てのSNSで毎回投稿する作業が付随してきます。そのため管理しているSNSが多いと、面倒になって放置してしまうということにもなりかねません。使用するSNSは多くても2~3コまでにしておいたほうが、管理しやすいです。
利用者の年齢だけで判断は危険
年齢層だけで判断してしまうと逆に失敗してしまうこともあるんです。
例えば同じ30代の人でも、文章よりも先に画像から判断するタイプの人は、InstagramやRettyといったアプリを重視していることもあります。逆に画像よりも文章を重視しいてる方もいます。
特定のお客さんとのやり取りや、顧客とのやり取りを重視したいのならLINEでも構いません。しかしLINEは「1対1」のやり取りなので、多くの人に周知したいのであれば年齢層の広いFacebookなどの利用も考え、使用するSNSに優先順位をつけるのがポイントです。
SNS担当者を決める
社員全員が投稿することができるような環境だと、同じ内容を異なる人物が投稿して二重投稿になってしまったり、許可なしに画像や情報を公開してしまった、ということになりかねません。そのためSNSを利用するのであれば、SNS投稿担当者を決めて運営するとトラブルを回避しやすくなりSNSの管理も楽になります。
まとめ:SNS活用で回転率を上げよう!
ドタキャンされないのが一番ですが、もしもドタキャンが発生した場合は無料で利用できるSNSで上手に情報を拡散して集客し、損害を少しでも減らしましょう。そのためには普段からお店の商品やサービスの情報をSNSで発信して、お客様にお店のことを知ってもらい信用を高めることです。
ドタキャンがない場合でも、集客効果が高いSNSを利用することで、店舗の売上を上げることが期待できます。SNSを利用する場合は使用するSNSをいくつかに絞り、優先順位をつける、担当者を決めて管理するといったことで、炎上などのトラブルを回避することができます。
SNSはデメリットもありますが、情報を瞬時に発信できるという大きなメリットがあるので積極的に利用して、お店の回転率を上げて売上UPを目指しましょう!